タミル音楽

MIKAです!
今日は、NGO TECHJAPANの総会で、スリランカ音楽を演奏しました。

dropsは2年前からスリランカ音楽を演奏していますが、厳密に言うと、それはシンハラ人の「シンハラ音楽」なのです。
スリランカのもう1つの民族「タミル人」のことは知っていましたが、今までほとんど接点がありませんでした。
ステージでシンハラ音楽を歌う時、客席の向こう側にいるタミル人の存在がずっと気になっていました。
スリランカ音楽」を演奏しているといっても、タミル人には喜んでもらえているだろうか?と気がかりだったし、シンハラだけをとりあげることで、タミルの人達はがっかりしているのではないだろうかとも思っていました。

北海道より小さな国スリランカですが、タミル語シンハラ語はまるで違います。
タミル音楽は、シンハラ音楽に比べると、細かいバイブレーションが多く、普通の人には歌えないくらい難しいそうです。
楽器のアレンジ構成もすごく複雑で、コンサート等で再現するのは大変みたいです。

今日、そんなタミルの曲を、日本で学生をしているというタミル人大学生が歌ってくれました。
そして、シンハラ人であるアジャンタさんが、タブラで即興の伴奏をつけてくれました。
アジャンタさんが演奏するタブラという楽器も、タミル人と一緒で、もともとはインドから渡ってきました。
インドの音楽は偉大であり、今日のスリランカ音楽がそのこと無しに存在しないということを、アジャンタさんの言葉で聞いた時、会場にいるタミル人達が、とても嬉しそうに肯いていました。

シンハラ人もタミル人も、音楽が大好きです。
そして私達、日本人も。
お互いの文化には沢山の違いがあり、理解できない部分も多いし、超えられない難しい問題もあると思います。
でも、音楽を愛する気持ちに国境はないと確信しました。
そうはっきり思えるようになったのも、スリランカ音楽に出会えたおかげです。